話しやすい面接カードを作ろう。


面接カードについては、以下の記事でも触れていますので、確認してみてください。

面接カード(ES)は何を意識して書けばよいのでしょうか。

(続)面接カード(ES)は何を意識して書けばよいのでしょうか。

大学で面接カードの相談や添削をしています。指摘するポイントはいくつもあるのですが、特に気になるのは、本人にとって「話しやすい」ことが書かれていない点です。

まず1つは選んだテーマについてです。

頑張ったことは、大学時代のことでなければならないわけではありません。中学、高校とずっと部活動に打ち込んできた人は、そこで自分自身のパーソナリティーを形成している人もいると思います。

本気で自分が「頑張った」と思えるのであれば、それを話しても何も問題ありません。もちろん、「では、大学に入ってからは、何をしていましたか?」と聞かれれば、それについて話せば良いだけです。

高校まで必死に一つのスポーツに打ち込んできたから、今度は新しいことをしたい。今までのスポーツは趣味として、新たに別のスポーツをしたり、今度は勉強をしたり、ボランティア活動、アルバイトなど、違ったことに打ち込んでみたいと思うのは、まったく不自然ではありません。

「これまで最も頑張ってきたこと」という質問であれば、素直に読み取って、自分自身が自信を持って頑張ったと言えることを話せばよいでしょう。

ちなみに私は以前から受験生にこのようにアドバイスをしています。でも、それで面接官に駄目出しをされたり、みんな不合格になるというようなことはありません。私自身、以前、人事院面接の際に、高校時代の話をしましたが合格しています。

無理に大学時代の話に絞ってしまうことで、アピールがしづらくなる方がリスクとしては大きいでしょう。

次に内容の「深さ」についてです。

例えば、ゼミやアルバイト、サークルなどでリーダーをしたというエピソードを書く人は多いです。

それ自体は良いことだと思うのですが、リーダーとしての役割、心構え、資質など、突っ込んで聞いてみると、言い淀んでしまったり、色々と考えたはずなのに表現できない(無意識)人も多いです。

リーダーであれば、チームをまとめ、周りの話を聞くのは、当然のことでしょう。それを何に悩み、それを克服するために、自分なりに何を意識して、何に心を配ったのか。そして、その経験が今の自分にとってどう影響しているのかなど、深く考えて整理をしてほしいと思います。

自分自身のこととはいえ、深く考えて整理をしないと話しにくいままになってしまいます。整理できたら、自分にとってのキーワードを面接カードに載せることで、実際の面接でも話しやすくなるでしょう。

面接では、面接カードに書かれた内容を中心に質問がされることが多いです。十分な準備をして面接に臨みましょう。