しっかりとした声で話すために

模擬面接をしていると、とても声が小さかったり、自信がなさそうに聞こえてしまう人がいます。緊張で声が出なくなってしまっている人も時折見かけます。

話す内容が重要なことはもちろん、視線や姿勢などと同様に「声」も大きく印象を変える要素のひとつです。

今年は新型コロナウィルスの影響で、人と会話をする機会も減り、あまり声を出していないという人もいるのではないでしょうか。

もし、声の大きさや滑舌に自信がない人は、まず最初に次の2点を意識してみてください。

(1) 体幹で身体を支え、他はリラックスした状態にする。

楽器は振動を響かせることで、音を広げます。ギターやバイオリンは弦の振動を、ボディの中で響かせます。ボディを触ってしまうと響きが悪くなります。

同じようにヒトは主に声帯で(他は鼻腔、口唇など)音を響かせます。試しに首にグッと力を入れて話してみましょう。まったく声が出ないことに気づくと思います。

何のスポーツでも良いのですが、構えるには、体幹だけ力が入り、他はリラックスした姿勢でいると思います(書道や楽器の演奏も同じ)。声を出すときにもその感じを意識してみると良いでしょう。

リラックスした状態で、声が体全体で響くようにするだけで印象は大きく変わるでしょう。苦手な人はちょっとの練習だけで大きく変わると思います。

(2) 口を大きく開けて、息を前に出すようにして話す。

口を小さく開いてモゴモゴ話してしまうと、声は口の中に篭ってしまうような感じになります。

極端なくらい大きく口を開けて、しっかりと前に息を出すようにして話してみましょう。普段あまり大きく口を開けていない人は、表情筋が鍛えられていないので、すぐに疲れてしまうかもしれません。

私自身、新型コロナウィルスの影響で講義が無いため、つい先日、自宅で長時間の収録をしたとき、いつも以上に疲れました。今は毎日の簡単なトレーニングで取り戻すようにしています。

家で普段の話し方と、上の2点を意識した話し方のそれぞれを録音してみて聞き比べてみてください。

もし、意識した方の話し方が良いと思ったら、今後は日常生活でも意識的に話し方を変えてみましょう。その少しずつの積み重ねが面接本番に繋がるでしょう。

また、話し方の技術は面接だけでなく、これからの社会生活にも役立つと思います。自信の無い方はこれをきっかけに改善してみてはいかがでしょうか。

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