前回に引き続き、タイプ別の面接準備についてのお話になります。
模擬面接をやっていると、敬語を意識しすぎて、言葉に詰まってしまっている人がいます。
例えば、自己PRを始める際に、皆さんも以下のように話していませんか?
「これから私(わたくし)についての自己PRを始めさせていただきます」
文章として間違っているわけではありませんが、「〜させていただきます」は話しやすい表現ではありません。
では、次の文章はどうでしょうか。
「これから自己PRを始めます」
口にしてみると、良くわかりますが、非常にすっきりとして話しやすいと思います。
また、これが失礼な言葉遣いになっているかといえば、決してそんなこともありません。
一般的に「です・ます」で話をすれば、それは十分に丁寧語として通用します。
面接は敬語表現のテストではありません。あなたのことを伝えること最も重要なことです。敬語に囚われて、あなた自身のことを伝えることができないのでは、本末転倒です。
どの程度の表現をすれば足りるのかですが、皆さんが日常で身内以外の大人と接するときの言葉遣いを意識すれば良いでしょう。
例えば、大学の先生と話すときの言葉遣いや、アルバイトをしている方であれば、お客さんに対する言葉遣いをイメージすると良いでしょう。
大学の先生に「レポートの期日について、ご教示いただけますでしょうか」ではなく、「レポートの締め切りを教えてもらえますか」でも悪い印象はないでしょう。
コンビニで商品の場所を聞かれたとき、「Aにつきましては、〇〇にございます」とまで言わなくても、「Aでしたら、〇〇にあります」でも十分です。
もし、うまく話せないと悩んでいる人は、まずは敬語を意識せずに「友達に話す」くらいの感覚でやってみましょう。それで砕けすぎであれば少しだけ丁寧に修正すれば十分です。
…経験的にですが、皆さん「友達に話す」くらいの感覚で話しても、十分に丁寧に話せています。ちょっと試してみてください。