次の試験に向けてどうすれば良いでしょうか。

Q. いくつかの試験を受験し、これから面接対策をすべきか、それとも、6月以降の試験に向けて勉強をするべきか悩んでいます。

《答え合わせで現状を確認》

まずは受験された皆さん、お疲れ様でした。

4月末の国家公務員総合職試験、5月に入ってからの東京都、特別区、警視庁、裁判所の試験など1つの大きな山を超えました。

これらの試験の面接対策に加え、これから6月以降の国家専門職、国家一般職、地方上級の試験などに向けての勉強もあり、何をすれば良いか悩んでいる人も多いようです。

まず、ぜひやってほしいと思うのは、「答え合わせ」です。中には、結果を知って、安心してしまったり、逆に落ち込んでしまったりするのが嫌だという人もいます。そのような方は無理をする必要はありません。

しかし、点数を知ることによって、今後取るべき方向性が明確になります。個人的には、これから先、まだまだ多くの時間がある中で、より効果的な時間の使い方をするためにも、現状把握をしてほしいと思います。

まず答え合わせをしてみた結果、合格する可能性がありそうな方は、今の時期から面接対策をしていきましょう。

1次試験の結果が分かってからという人もいるかもしれませんが、ES(面接カード)の作成、面接そのものの練習など、意外と時間がかかります。

面接対策は、勉強と異なり、「点数」という形で結果が見えないため、おざなりにしがちです。しかし、2週間程度で仕上げた場合と、1か月時間をかけた場合では、大きな差が出ます。

特に面接が苦手な人ほど、「択一試験の点数でリードを…」と考えて、面接対策を後回しにする傾向がありますが、苦手な人ほど早めに着手すると良いでしょう。

面接試験の倍率が1.5倍と聞くと、「思ったよりも楽」と感じる人もいるようですが、その認識は果たして正しいのでしょうか。

皆さんの所属するサークル、ゼミ、アルバイト先、職場などからランダムに30人を抽出して、上位20人に必ず入れるかどうか考えてみてください。

面接試験の倍率が2倍であれば、30人のうち上位15人、3倍であれば、30人のうち上位10人です。

多くの人が「それほど楽ではないかも…」と感じたのではないでしょうか。

例年、決して他の受験生と比べても見劣りしないのに、面接で結果を出せない人がいます。しっかりとした準備を心がけてください。

なお、面接対策にかける時間は人によって異なりますが、1日中面接対策をすると、色々と悩んで精神的に参ってくる人もいます(「悩む」のではなく、考えて「整理」することが大切)。

夜遅くに考えると、不安になって眠れなくなる人もいるでしょう。遅い時間ではなく、午前中などがおすすめです。

答え合わせをした結果、1次試験の合格の可能性が低そうだと感じた人は、次の試験に向けて勉強をしましょう。

面接対策をしたとしても、無駄になる可能性が高いのであれば、しっかりと勉強をして、次の1次試験では合格できるようにベストを尽くしましょう。

答え合わせをすることで、どこで点数が取れていて、どこで点数が取れていないのかがわかります。取れるはずの科目で点数が取れずに伸び悩んでいる人もいるのではないでしょうか。

また、一般知識まで手が回らずに、そのあたりがまったく点数が取れていない人もいます。

これから先、まだ時間はありますので、点数が伸びそうなところを見極めて、より効果的に時間を使いましょう。

4月の1か月間、相当な集中力で勉強に臨んだと思います。その1か月で「一気に伸びた」と感じている人も多いのではないでしょうか。

この時期、勉強が停滞してしまう人もいますが、ここから先も同じ1か月間が残っています。

切り替える難しさは重々承知していますが、後悔をしないように頑張ってほしいと思っています。応援しています。