【書籍紹介】元財務官僚が5つの失敗をしてたどり着いた これからの投資の思考法

最近、テレビCMでも流れているロボアドバイザー「ウェルスナビ 」の創業者CEO柴山和久氏の著作です。

https://www.diamond.co.jp/book/9784478106907.html

日本では、未だに「投資=ギャンブル」の印象を強く持っている人も多い印象を受けます。直近の仮想通貨(個人的には暗号通貨という名称が良いと思うのですが…)ブームもそのひとつと言えるでしょう。

しかし、投資、資産運用というのは、ギャンブルとは似て非なるものです。

世界各国、年金はただ管理されるだけではなく、運用されています。日本ではよく新聞やニュースなどで取り上げられるGPIFがあります(残念ながら、資産を減らしたときにだけ注目されがちですが…)。

https://www.gpif.go.jp/

また、ハーバード大学など、世界的な有名大学もその基金を運用する形で、大学の基盤整備、研究関連費など、様々な資金を捻出しています。

近年では、様々な金融商品が開発されることにより、日本国内の個人においても低コストで、これらの機関と同じような運用が行えるようになってきました。10年前とは比較できないくらい充実しています。

そのような世界標準の資産運用をわかりやすく解説しているのが本書です。

先日、以下のような記事を書きました。具体的な書籍として、本書を取り上げてみたいと思います。30代以降、お金のことを考えるようになった際のベーシックな知識を身に着ける本としてオススメします。

内定後には何をやるべきでしょうか。

ちなみに近年、国が「つみたてNISA」や「iDeCo」を推奨するのは、以下のような大きな理由があります。

アメリカ、イギリス、日本を比較すると、金融資産の構成比は以下のようになっています。

その結果が各国の家計金融資産がここ20年で以下のような推移をたどっています。

今後、年金財政などが厳しくなることが予測される中、国を頼らずに各家計での「備え」が求められます。

国(金融庁)は各金融機関に対して「実質的な顧客ファースト」を要求しつつ、国として、各家計で「資産運用」をしやすい制度整備を行おうとしています。

金融庁などを志望される方を中心にその辺りは知識として押さえておくとよいでしょう。