「普段の勉強で、数的処理の問題を解くのに1問何分くらいかけて良いですか?」という質問を度々受けます。
結論を言いますと、1問10分を目安にしてみましょう。
実際の本試験では、1問当たり平均して5分程度しかかけられません。しかし、普段の勉強も1問5分でやってしまうと、きちんと解き切ることができずに、中途半端に解答や解説を見ることになり、なかなか実力が身につきません。
かといって、「解けるまで…」というところにこだわりすぎると、計算ミスに気づかずに30分かけてしまうというようなこともあるでしょう。流石にこのペースでは、問題数をこなすことができません。
難易度にもよりますが、1問10分かけて解けないということは、知識、着眼点、計算力など、何かしらが足りない可能性が高いです。解けなかった理由をきちんと整理して、復習しましょう。
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また復習をする際に、いきなり解説をすべて読んでしまう人もいますが、できれば、まずは解説を読まずにもう一踏ん張りしたいところです。
例えば、「4で割ると3余り、6で割ると5余るって、前に見たことがある問題だなと…」と思ったとしたら、テキストや過去に解いた問題のノートを見返して、解き方を再確認した上で解き直してみましょう。
解説をただひたすら読んでしまうのと、過去に解いた問題を参考にして、自分なりに解き直すのでは、大きく学習効果が変わってきます。
また、まったくどういう手順で解けばよいかわからない問題も、途中まで解説を読んで解き方の方針がつかめたら、そこで一旦、読むのを止めて、そこからは自力で解いてみましょう。
数的処理の問題は、最後までしっかりと解き切るのが容易ではありません。解説を読むだけで終えてしまっている人ほど、「途中まではわかるんですが、問題が解けなくて…」と解き切る力が身に付いていない印象があります。解き切る経験を積み重ねることは重要です。
1問ずつ丁寧な復習を心がけ、知識を積み重ね、弱点を克服しつつ、解き切る力を身につけましょう。