市役所試験直前期、どんな勉強をすればよいですか?


Q.市役所試験に向けて,特に直前期にやっておいた方がよい勉強はありますか。ラストスパートで点数を伸ばしたいです。

〈今回のテーマ〉
・残りの日数で何を勉強すれば、点数が伸びるか。
・受験予定の試験について、もう一度受験案内・申込書の確認を。

 

《直前期は「知識の詰めこみ」で点数の上積みを》

まずは試験問題の出題数の確認から始めましょう。以下はC日程(市役所)の一般的な出題数の内訳になります。

数的処理13題、文章理解7題、この2つがメインになることは間違いありません。もし、今が試験半年前であるならば、この2つをじっくりと勉強していくことが重要でしょう。

しかし、これらの科目には「理解」が必要であり、覚えたものがすぐに点数につながるわけではありません。直前期は覚えたものがすぐに点数につながる「知識」ものの勉強が重要です。

上の網掛け部分は、「知識」ものでも2題出題される科目です。たった2題と思うかもしれませんが、すべて合わせれば、14題ということで、先ほどの数的処理とほぼ同じ問題数になります。

「でも、科目数も多いし、範囲も広いし、ちょっと厳しい…」という人も多いでしょう。そんな人におススメしたいのは、一気に「問題集を潰す」という方法です。例えば、世界史が150問あるなら、1~2日でこれをすべて解きます。

「1日で150問!?」と思った人も多いかもしれませんが、決して無理ではありません。実際の本試験では、教養試験で午前中50問、午後50問解くことあります。ここには、面倒な数的処理や文章理解も含まれています。私自分も受験生時代に実践しましたが、これだけに集中すれば、1日150問は可能です(一通り勉強をした前提)。

ただし、復習は本当にざっと終わらせます。解けた問題は何も見ないですし、解けなかった問題も、解説を流し読み、理解ができないことは捨ててしまいます。

試験まで時間もありません。やった問題をぼんやり頭の中に残しておくというイメージです。

半年前に詰め込んだとしても、試験当日にはかなり抜けてしまいますが、1か月前~直前に詰め込んだものは、試験当日でもそれなり以上に頭の中に残っています。

記述式の試験ではさすがに厳しいですが、5肢択一の試験ですし、市役所試験は他の試験に比べれば、一般に難易度は下がります。ぼんやりとしたイメージでも十分に解ける問題もあるのです。

もちろん、まったくなじみのない科目の場合、上のような勉強は厳しいでしょう。そのような方は、基本事項と例題が掲載されているような問題集をやっておくのが効果的です。

このような形の勉強でも、14問中うまくいけば半分以上正解することも可能です。2週間で7点プラスできれば、コストパフォーマンスはかなり高いのではないでしょうか。


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《あなたの受験する試験の形式は本当に一般的なC日程市役所試験ですか?》

受験案内は今の段階でもう一度、確認をしてみてください。以下は、6月に行われたさいたま市の試験内容です。

※さいたま市職員採用試験受験案内・申込書より抜粋

出題分野に「市政問題」とあります。近年の市政に関しての基本問題が出題されます。市によっては、「常識問題」という形で、市についての基本情報が出題されるケースもあります。

なお、このような内容は、勉強しにくいものですが、図書館などで市の発行する新聞のバックナンバーを過去1年分目を通し、あとは市のサイトなどで重点政策を確認するとよいでしょう。

また、民間の就職採用試験(SPIなど)が使用される場合もあります。試験時間が60分程度と短く、問題数が非常に多いような場合、これに該当すると推測できます。

過去に一般的なC日程の市役所試験だと思って勉強をしてきたのに、受験をしてみたら、まったく試験形式が違っていたと言っている受講生さんがいました。前年までは一般的な形式だったのが、その年から試験制度が変更になっていたことに気づいていなかったようです。

私自身もついつい様々な形でまとまった二次資料に頼りがちになってしまいますが、重要事項については、必ず一次資料を確認した方がよいでしょう。あらためて受験案内の確認をすることをオススメします。

〈まとめ〉
・直前期の点数の向上は「知識の詰込み」が有効です。試験直前まで詰め込んでいきましょう。
・自分の受験する試験の内容を再度確認しましょう。