全部落ちたらどうしようと考えてしまいます。

Q. 大学4年生になります。公務員試験一本に絞っていて、民間就活をしていません。先日、周りで内定を貰ったという話を耳にしました。もし、全部落ちてしまったらどうしようと考えると、勉強に集中できず余計に焦ってしまいます。やはり今から民間就活をした方が良いのでしょうか。

この時期になると、このような質問を受ける機会が増えてきます。どれだけ模試の結果が良かったとしても、合格するという保証があるわけではありません。焦る気持ちも十分に理解できます。

今から民間企業を受けるというのも、1つの選択肢かもしれません。そこまで時間が取られることなく、気持ちが落ち着くのであれば、それも良いでしょう。

しかし、民間就活は民間就活で、企業ごとのESの作成や、業界研究など、内定をもらう前提で、本気でやりはじめると、いくら時間があっても足りません。今から急にはじめるとなると、試験勉強に割く時間は無くなるのではないでしょうか。

私自身、次善の策は用意するタイプですし、皆さんにも先を見据えてプランニングすることを勧めています。しかし、先のことを考え過ぎて、目の前のことに集中できなくなるのでは、本末転倒です。

最近は、大学での講義が多いので、大学生の方にはこう伝えるようにしています。

(1)まずは勉強に集中する。後悔しないようにベストを尽くす。

(2)結果が振るわない場合、A日程の地方上級の直後から、民間就活に切り替える。

もちろん、一般によく知られた大手企業の選考は6月末頃になると、終わってしまっていますが、まだまだ良い企業が残っています。特に大学の持っている求人はまだまだ残っている印象です。

しかし、「すべての試験の結果が出揃ってから、次のステップを考えよう。」と思っていると、夏になる頃には、求人は減っていきます。

現役の大学生の方で7月以降の試験が第一志望ではない方であれば、一つの目安として、6月末の地方上級A日程が終わった後から、民間企業の就活も行うと良いのではないでしょうか(その上でその後の市役所の試験も目指す)。

もちろん、人それぞれ事情はあると思います。必ずA日程の後からというわけではありません。皆さん自身の状況に合わせればよいと思いますし、ダメなら来年を目指すという選択肢もあるでしょう。

「悪い結果になったらどうしよう。」と不安になる気持ちはわかります。でも、どれだけ考えてみたところで、未来がどうなるかはわかりません。

わからないことを考えて頭を悩ませるより、自分で区切りを決めて、まずはベストを尽くしてみましょう。「ダメなら来年…」と思う方も、今年、目一杯頑張って、よい結果を出すことに集中してみませんか?

まだ試験までたくさんの時間が残されています。自分なりの次善の策を決めたら、あとはやれる限りのことをやっていきましょう。応援しています!