「自分の言葉」で「自信を持って」

面接対策をする際に、心がけていることは、受験生の皆さんが「自分の言葉」で話せるようになることと、「自信を持って」面接に臨めるようにすることです。

極端なことを言ってしまえば、それだけで面接対策は十分なのではないかとも思っています。その根拠を挙げてみます。

まず、学力試験と面接試験では、成績と人数の関係を表す度数分布の形が大きく異なります。

成績をA(良)〜E(悪)の5段階評価にした際、学力試験においては、Cが最も多いことは間違い無いですが、BやDも比較的多く存在し、さらに非常によく出来るAという層も一定数存在します。

これが面接試験の場合にどうなるかというと、AやEはほとんど存在せず、BやDがやや存在する程度で、Cが圧倒的に多くなります。

後から詳しく話を聞いてみると、PRすべきポイントがたくさんあり、もっと高い評価を得られるポテンシャルはあるのに…と感じるのですが、それを表現することができない人が多いのでしょう。

省庁などの面接官経験者と話をしてみると、「みんな同じような答えを言う」と、悪い意味で甲乙付け難いという話を度々耳にします。

では、その「C」から一歩抜け出して、良い評価を受けるようにするためにはどうすればよいか。

それが「自分の言葉」で「自信を持って」話をすることだと思っています。

パンフレットや対策本で出てくるような表現では、差別化することはできません。

多少、不器用であっても、自分の言葉で話すことで、その人自身の思い、考え、熱意、やりたい仕事を表現することができます。

先日、心理学を専攻している学生さんとも話をしたのですが、様々な実験において、同じ内容を話していても、「自信を持って」話している人の方が良い印象になるという結果が報告されています。

今まで生きてきた自分の人生を整理して、肯定して、面接に自信を持って臨んでほしいと思います。

せっかくの自分の話を聞いてもらえる機会です。自分の言葉で、自信を持って自分の話をしてきましょう。