面接で話せる経験が足りないです。

 

Q. 周りの人の話を聞くと、インターンシップに参加したり、大学のボランティアサークルに所属するなど、様々な経験をしているようです。これから説明会などには参加しようと思っていますが、特に特徴的な経験を積んでいません。勉強も大変ですが、面接についても不安です。

 

〈今回のテーマ〉
・インターンシップや説明会に参加をしていないことは不利に働くか。
・「経験値」が足りない場合、どのようにすれば良いか。

 

《過去は気にせず、これから参加しましょう》

受験生の皆さんは、インターンシップや説明会に参加をすることで、情報や経験という面でプラスになることは多いと思います。ただし、それが採用する側にとって、マストではありません。

「いやー、○◯省の人事の人に、もう名前も顔も覚えてもらって」と言っていた受験生が、官庁訪問の初日に切られているようなケースも目にしています。

過去のインターンシップなどについては、参加できなかった理由があれば、その理由さえはっきり答えられれば問題はありません。

・大学のゼミ、部活動など他の活動に忙しかった。

・申し込んだけれど、そもそも落とされてしまった。

「志望をしている」という意思を示すためにも、今後は説明会などに参加をすることをオススメします。

 

《色々な形で「経験値」は上げられます》

インターンシップに参加する、ボランティア活動をする、ゼミ・サークル・アルバイト、大学生の皆さんにとっては、この辺りが定番となる「経験」でしょうか。

しかし、これらだけが「経験」ではありません。

以前、テレビ番組で、即席麺が大好きすぎて、自身でブログを立ち上げて、即席麺をレビューしていた女子大生が取り上げられていました。即席麺の食品メーカーから内定をもらっていました。

もちろん、ご本人の人柄などもあるわけですが、採用サイドからしてみれば、インターンシップや説明会への参加など無関係に、興味が惹かれる人材です。

先日、Twitterで東京都が主催する「防災に関する都民シンポジウム」を取り上げました。

https://bousai.event-annai.com/

防災に興味があるというのであれば、このようなイベントに出席し、地域の防災訓練に参加し、東京消防庁のイベントをチェック、さらに白書や書籍で勉強すれば、十分な経験になるでしょう。

また、観光などについても、よく学生さんに「とりあえず、都内にある都道府県のアンテナショップを全部回ってみたら?」と提案したりします。

人気のあるアンテナショップと、そうではないところの違いを自分の目で見て、分析をする。1日乗車券を使ったり、シェアサイクルを使えば、金銭的な負担も少ないですし、本当に観光が好きなのであれば、何よりやっていて楽しいと思います。

経験値が足りないと悩むよりも、自分自身で興味の赴くままに自発的に経験を積み重ねると良いのではないでしょうか。

経験は与えられるものではなく、自分で積み重ねることができるものです。その方が個性も十分発揮されるでしょう。

 

〈まとめ〉
・インターンシップの参加そのものは、評価に大きな影響は与えません。
・経験は与えられるものではなく、自分で積み重ねることが可能です。