身近なところからきっかけを

今年の夏、家族で「都庁おもいでピアノ」を聴きに行ってきました。

今年から始まった企画で、都庁の展望台に設置されている誰でも弾けるピアノです。最近Youtubeでも話題になっていて、プロのピアニストから、子どもまで色んな人が演奏をしています。

*ピアノの塗装は見るからにわかりますが、草間彌生さんのデザインです。

http://www.metro.tokyo.jp/tosei/hodohappyo/press/2019/04/04/18.html

NHKで「空港ピアノ」や「駅ピアノ」といった世界各国で誰もが演奏できるピアノに定点カメラを設置して、その様子を流すという番組があり、よく観ています。

それと同じようなものがあると、Youtubeで知り観に行ったのですが、明らかにプロと思われる演奏家、音楽系のYoutuberの方など、想像以上にレベルが高く、みんな拍手喝采を受けていました。

そんな中、ずっと演奏しようかどうしようかと迷っていた小学生くらいの女の子が勇気を振り絞って演奏する姿も素敵でした(お母さんは写真を撮りながら号泣していました)。きっと、この家族にとってとても素敵な夏の思い出になったと思います。

行政の仕事には、こういう場所の提供というのもあるのだなと思いました。

また、最近、自分はミリタリー好きというわけではないのですが、陸上自衛隊朝霞駐屯地にある「りっくんランド」という施設に行ってきました。

https://www.mod.go.jp/gsdf/eae/prcenter/

陸上自衛隊の活動について知れる他、ヘリコプターや戦車などの実物を見ることができます。シミュレーター体験、そして、陸上自衛隊の制服を借りて写真撮影もできます(いい歳して恥ずかしいですが、写真撮りました…ちょっと楽しかったです)。

施設の見学には、陸上自衛隊への入隊を希望していると思われる高校生も見学に来ていました。

防衛省に興味がある方などはこういうところに足を運んでみるとよいでしょう。また、警察や消防も博物館があります。警察官、消防官を目指す方以外にも、防災に興味のある方にもオススメです。

以前、観光に興味があるのであれば、都内にある各道府県のアンテナショップをすべて巡ってみると面白いのでは?というような話をしました。

緑化に興味がある人であれば、公園をたくさん巡ってみると、その人にとって見えてくることがあるかもしれません。

もちろん、採用説明会、業務説明会に参加することは大切です。でも、身近なところで行政を知るきっかけはいくらでもあります。

議会を傍聴することもできます。首長や幹部職員が講演を行うこともあります。地域の公民館に足を運べば、様々な企画が催されていることがわかります。

今後就こうとする仕事に対して、みなさん自身のオリジナルなきっかけが掴めるとよいと思います。

先日、特別区の各区の面接で、「区内を巡るって、具体的に何を見ればいいのですか? 先生ならどこを見ますか?」という質問を受けました。

その地区にもよると思いますが、自分だったら、商店街にある地域のスーパーや、八百屋、肉屋、鮮魚店を見るでしょうか。

一人暮らしの期間を含めると、もう十数年料理をしていますし(子供の頃から料理が好きでした)、いくつかの街に住みましたが、自分の中では、手頃な値段でよい食材が手に入るというのは重要ポイントです。

また、そういうお店が集まっている場所は活気が感じられます。最近では、有名な商店街といっても、結局は大手企業のチェーン店が並んでばかりというところもあり、意外と活気に乏しいところもあります。

スポーツが好きな方は、体育館や競技場など、市民が使えるところの充実度を自分の視点で見てみるのもよいでしょう。

もちろん、区役所を見てみるというのはよいと思いますが、やはりその人にとって興味のあるポイントでなければ、アンテナには引っかかりません。

自分なりの視点を持って、色々と見てほしいと思います。