Q.12月に入りましたが、年内にやっておくべき勉強はありますか?
〈今回のテーマ〉
・年末までにやっておきたいことは何か。
《自分の実力チェックをしてみましょう》
各科目の勉強については、以下の記事を参照してください。
秋のこの時期、大学の仕事で受験生と個別面談をしています。勉強の進捗状況は、それぞれ異なっているにも関わらず、以下のような共通した不安を抱えています。
・今の勉強のペースが正しいのかわからない。
・科目が多くて、なかなか全科目の勉強(復習)に手が回らない。
大学受験と比較すると、科目数が明らかに多いのが、公務員試験の特徴であり、勉強時間の配分に不安を感じている人が多いようです。
そんな皆さんに提案しているのが、「本試験の問題を通してで解いてみる!」ことです。
個人的には「感情」ではなく、「数値」で状況を把握することは、何においても重要だと思っています。
多くの受験生の方は、今、自分自身が今年の本試験を解いたとき、何点取れるかを把握できていません。
例えば、専門試験を一通り解いてみたら、「復習に手が回っていないのに、憲法は解けていた。」となれば、憲法の復習は実力をキープする程度で良いことがわかります。他の科目に時間を割きましょう。
逆に「憲法が解けなかった。」となれば、放置してしまったことが悪かった、もしくは、しっかりと身についていなかったことがわかります。何れにせよ、もう一度、確認する必要があるでしょう。
これまで集中的に力を入れていた民法が「できた!」のであれば順調です。「全然、できない…」となれば、勉強方法を見直すか、民法を切って、他でカバーすることを考えるか、何れにせよ方針が立てやすくなります。
また、公務員試験の勉強を始めたばかりという人もいると思いますが、そのような方でもやる意味はあります。
教養試験は基本的に高校までの勉強の範囲ですので、現状でどの程度できるか試してみると、「思ったよりも英語はできた。」とか、「数的処理はどうにもならない」など、傾向をつかむことで、勉強のバランスの参考になります。
公務員試験は科目数が多いので、力を入れるところと、力を抜くところを見極めることが重要です。
これから先、あと何点取れれば、合格するのか、そのためには、どこに力を入れて勉強するべきなのか、ぜひ、年内に一度整理をしてみると良いのではないでしょうか。
「何となく心配…」というのは、精神衛生上良くないですし、不安を抱えながらの勉強は、勉強に集中しきれていない可能性もあります。
このような勉強を直前期に回す人も多いようですが、今のうちに一度やっておくことをオススメしたいです。
本試験問題については、公開されている試験とされていない試験があります。特別区は以下のページで公開されています。
http://www.tokyo23city.or.jp/saiyo/kohyo.htm
ただし、文章理解の本文は著作権の都合で掲載されていません。文章理解の問題までカバーされているものが欲しい方は、各予備校が出版している「本試験過去問題集」を入手しましょう。