地元のことを知っていますか?

特別区の結果が出ると、各区の採用面接が待っています。また、B日程、C日程の市役所の面接や試験を控えている人もいるかと思います。

特に地元ではない自治体を受験する方は、受験先の自治体について、政策を調べたり、自分の目で見たり、色々と面接のために準備をしている人が多いようです。

少子化対策をやりたい人であれば、「子育て世代のために〇〇のような取り組みを行っている。」など、よく調べていると感じることが多いです。

もちろん、それ自身は悪いことではないのですが、こんな質問をすると、答えに窮する人が多いです。

「では、あなたの地元では、どんな取り組みを行っていますか?」

本来、少子化対策に興味を持っており、また、自治体での仕事に興味を持っている人であれば、自分の地元ではどんなことをしているか、アンテナを張っているはずです。アンテナを張っていれば、身近なこととして、情報は入ってくるはずです。

例えば、私の住んでいる自治体は、民間の事業者と提携をして、医療ケアが必要な子どもの保育施設を増やす取り組みをしています(医療ケアが必要な子どもを預けられる施設はほとんど無いのが実情です)。

先ほどの質問は、実際に採用面接であったものです。質問の意図は…これを読んでいる皆さんには十分に伝わっていると思います。

自分の住んでいる自治体の取り組みを知りたければ、インターネットで調べることもできますが、市報や区報にも身近な情報が掲載されています。バックナンバーは図書館などに置かれているはずです。

また、公共施設には、ポスターや張り紙などで、たくさんの告知がされています。来年の受験を見据えている人は、日頃の生活の中で、少し意識をしてみると良いでしょう。

面接試験のための準備はもちろん大切ですが、「受かること」に意識が行き過ぎて、本質的な部分が抜けているケースも見受けられますので、注意をしましょう。