勉強時間がうまく作れません。

Q. 勉強時間を取ろうと思っていますが、アルバイトなどもあり、なかなかうまく時間が作れません。勉強時間を作るために何か良い方法はあるでしょうか。

〈今回のテーマ〉
・現状から勉強時間を増やすためには、どのようにすればよいか。

 

《まずは隙間時間が見つかるか》

複数の仕事を並行して行っているからか、時間の使い方に関する相談を受けることがありますが、正直なところ、ベストな方法があるのであれば、自分が教えてほしいです。

効率化を徹底しすぎて、時間効率は高まったはずなのに、パフォーマンスは落ちたり、失敗も多々しています。

また、私の場合、意志の強い方ではないので、「好きなものを断つ」ことはできませんし、元々、そんなに体が強い方ではないので、「睡眠時間削減」も向きません。ショートスリーパーに見られますが、7時間くらいは寝ています。

そんな自分ではありますが、一応、人並みに時間を使えるようになってきました。どんな形で時間のやりくりと、メンタルの安定、パフォーマンスの向上のバランスを取ろうとしているか、自分なりの話をさせていただきます。

まず、一般的にもよく言われることですが、「隙間時間の活用」は効果的でしょう。私の場合には、仕事、勉強、趣味、娯楽を含めて、読書が欠かせませんが、仕事をしていると、なかなか読書や勉強のための時間は作れません。

しかし、通勤の往復で1時間程度の時間は確保できます。電子書籍がメインなので、多少混んでいても読めますし、本も何冊も持ち歩かずに済んでます。

お風呂でもジップロックに入れて15分程度、ベッドに入っても眠くなるまでの時間(これも電子書籍のバックライトで可)、すべての時間を読書に費やすわけではありませんが、平均して1日1時間程度は読書ができています。

たった1日1時間でも、積み重ねは非常に大きいです。今は多くの方がスマートフォンやタブレットを持ち歩いているかと思いますが、時と場所を選ばずに使えます。これを勉強に生かしていくことができます。

通学通勤時間、食後のちょっとした時間など、無理なく使えそうな時間を探してみると、いかがでしょうか。

今でも付き合いのある元受験生は、元々、スポーツマンで試験勉強中も毎日筋トレやランニングを欠かさなかったようですが、トレーニング中、音楽の代わりに音声データ(英単語など)で勉強をしていたようです。

うまく隙間時間が使えていない方は、ストレスのたまらない範囲で、まずここから手をつけてみるとよいと思います。

試しに3日間、自分の行動を1時間ごとに書き出してみて、メモを取って見える形にしてみると、考えやすいでしょう。意外と長く使いすぎている時間が見つかるかもしれません。

 

《ルールを作って、可視化する》

私自身、意志の弱い人間なので、パソコンで仕事を始めるとき、つい、ネットで関係のないサイトを見てしまいます。…買い物をしてしまうこともあります。ついマンガを読んでしまう人もいるでしょう。

皆さんも自分自身でわかっているけど、止められない癖があるのではないでしょうか。これについて、意志の強い人はきっぱりと断つことができるのでしょうが、私の場合、意志が弱いので、それができません。

ということで、「仕事前のネットは、ウォーミングアップで10分まではオーケー」というルールを作って、付箋でパソコンに貼っていました(今はもうルールが体に染みついたので剥がしてます)。

話を広げてしまいますが、自分自身、「人は間違いを犯すものであり、間違えても仕方ない。ただし、間違いとわかっていることを継続してはいけない。」と日頃から考えています。

時間の話で言えば、つい、仕事前にネットをやってしまうことは仕方ないと思っています。ただ、それを毎回、ついつい30分、1時間、ダメなことだとわかっているのに継続してしまうのはアウトだと思っています。

それを防ぐためには、自分がストレスなく許容できる範囲でルールを明示して、自分で目に見える形にして守る。そのようにすれば、ついついやってしまう悪い癖を減らせるのではないでしょうか。

また、予備校で昼のクラスを担当している関係で、既卒の方や公務員への転職を目指し仕事を辞めた人、つまり、1日フリーで時間を使える人から、時間の使い方の相談を受けることがよくありました。つい、朝も遅く起きてしまうなど、悪い癖ができている方が多かったです。

そのような方には「今現在、仕事をしている友人が過ごす1日を、勉強に置き換えてみましょう」とアドバイスをしています。

朝7時に起きて、8時の電車に乗って、9時から始業、12時から昼食、午後の仕事にちょっとの休憩と残業というリズムを勉強に置き換えてみるのはどうでしょう。

出社の必要はないかもしれませんが、近所の図書館へ行くなどに置き換えて考えてみると、自分なりのリズムが作れると思います。「最低でも友達が仕事をする分、自分は勉強をする」と付箋に書いて、そのルールを守ってみるのはいかがでしょうか。

ルールやリズムがはっきりしないと、悪い癖は直しにくいものです。「ついつい」で、時間をうまく使えていない使えていない人は、良かったら参考にしてみてください。

〈まとめ〉
・自分の行動を書き出して、隙間時間を見つけてみましょう。
・ついやってしまう癖については、守れるルールを可視化しましょう。