やらなくていけないことが多くて焦ります。

Q. 一般知識の勉強や、専門科目でもマイナー科目、それに加えて教養論文、今まで勉強してきた内容の復習も欠かせないと思っています。やることが多いと思うだけで、気持ちが焦ってしまい、あっという間に1日が過ぎて、自己嫌悪になることもあります。何かよい方法はあるでしょうか。

公務員試験は科目数も多いですし、完璧にしようと思うと、まったく時間が足りません。しかし、公務員試験は「誤魔化すことができる試験」です。

試験によって求められる点数は異なりますが、教養試験では5〜6割、専門試験では6〜7割で合格することができます。

まずは、過去の本試験問題を解いてみて、自分がどの程度点数が取れているのかを確認しましょう。手付かずの勉強があったとしても、合格ラインに届いていれば何の問題ありません。

合格ラインにもう少しで届くのであれば、その「もう少し」の点数を取るのに必要な勉強ができればよいのです。

すべてを完璧にするのは難しく、また、そのように自分にプレッシャーをかけ過ぎると、結果的にパフォーマンスを落とすことにつながることもあります。

自分が今、どの程度、点数が取れていて、これから先、どの勉強をどれだけやることで何点積み重ねられるか、それを把握した上で、やるべき勉強の優先順位をつけてみましょう。

以下はその辺りについて触れてみた記事です。参考にしてみてください。

年内にやっておいた方が良い勉強はありますか。

それでも、実際にはやらなくてはならないことがたくさんあり、焦るという気持ちもわかります。

勉強している間に、「ああ、そういえば、時事問題もやらないと…」などと頭に浮かぶと、このままのペースでよいのか心配になるという人もいるでしょう。

ある程度、勉強の優先順位を付けられたら、試験までの間に、何月には何をやるのか、ざっと整理をしてみるのはいかがでしょうか。

その上で、ぜひオススメしたいのは、前日のうちに「翌日に最小限やることをリストアップ(リマインダー)することです。」

朝起きて、「今日は何の勉強をしようか…」と考えるのは、やるべきことが多ければ多いほど憂鬱になり、しかも、それが決まらないと、時間も経っていき、ストレスの悪循環になります。

前日の寝る前に「明日はこれをやる」と冷静に決めておけば、起きたときにはもうやることがリスト化されているので、考える必要はありません。ただ実行するだけです。

当日の朝になって考えるのと、前日のうちに考えるのでは、精神的な負担がだいぶ違います。

また、リストアップは「最小限」に留めることを推奨します。細かく10時からはこれ、11時からはあれ…と決めると、上手くいかないときにストレスを感じ焦りも生じます。

無理のない範囲でできそうな「最小限」に留めておき、もし時間が浮いたらラッキー。気分が乗ればそのまま別の勉強をすればよいですし、1か月の間にやるべきことが順調にこなせているのであれば、自由時間にしてもよいでしょう。

せっかく順調に点数が取れるようになっているのに「焦る」のはもったいないです。そして、やるべきことが事前にはっきりすれば「焦る」ことも減ると思います。

自分に合いそうだと感じた方は、ぜひ試してみてください。

文中で「リマインダー」という言葉を出しましたが、個人的にはiphoneのリマインダー(アプリ)は重宝しています。

時間になったら通知してくれる機能もありますが、GPSを使って、事前に登録した「場所」に近づいたら通知してくれる機能もあります。

例えば、自分が明治学院大学に講義に行ったときに、「Aさんに論文を返却」「スケジュールについて確認」などのやるべきことがあったら、下のように事前に登録することで、その付近に近寄ると、通知がされます。

「帰りに牛乳を買って帰る」なら、自宅の最寄駅で登録すれば忘れずに済みますし、「帰宅したらBさんにメール」なら、自宅で登録をすればOK。時間が不確定なときに便利です。

「あ、大学の図書館行ったら、あの判例調べようかな…」とか、「自宅に帰ったら、もう1回、あの問題チェックしたいな」とふと電車の中などで思いついたとき、その「地点」を登録するだけで忘れずに済みます。ご興味あればぜひ。