既報の通り、多くの試験が新型コロナウィルスの影響で延期になっています。
延期に対しての考えと、次の試験までの時間の使い方について、いくつかお話をしようと思います。
*
(1)勉強を始めるのが遅かった方
とても貴重な時間です。1年前から勉強を始めた人の1か月と、半年前から勉強を始めた人の1か月では価値が大きく異なります。
早くから勉強を始めた人に追いつくために、集中して勉強に取り組みましょう。同じ10点上げるのでも、80点を90点に上げるのは大変ですが、60点を70点に上げるのは容易です。
また、なかなか一般知識などまで手が回っていなかったという人も多いと思います。勉強の幅を広げて、点数の向上に努めましょう。
*
(2)試験に向けての準備ができつつある方へ
ある程度順調に勉強を進めてきたのに、試験が延期になって戸惑っている受験生もいるでしょう。
まずは勉強面について。カバーする範囲を広げることと、勉強した内容の精度を高めることを意識してみましょう。
範囲については、この時期ですと、まだ国家一般職に必要な専門科目(8科目+α)がまだ揃っていない人や、一般知識を絞って勉強している人も多いと思います。まだ点数を上げることは十分に可能です。
精度については、特別区をメインに考えている人であれば、国家一般職の問題を解くなど、もう一段階上の問題を解くことで、より理解を深めることができるでしょう。
また、今までと違った勉強、例えば、受験参考書ではなく、専門書(基本書)を読むことで、新鮮な気持ちで勉強に取り組むことができると思います。
個人的な経験ですが、予備校の授業以外に、興味を持った社会学について、こんな本を読んでおいたことが、試験で大いに役立ちました。
(amazonでは在庫切れ。知り合いの社会学の先生に聞いたら、良い本だそうです)。
ある程度、勉強された皆さんであれば、大学で使用するような専門書を読む力は十分にあります。問題を解く以外に、違った方向から力をつけておくこともオススメです。
もう1点触れておきたいのは、「面接」に対する準備です。勉強がある程度、仕上がっているのであれば、早い段階から面接の準備をすることも効果的です。
まずは、「面接カード(ES)の作成」、次に「面接そのもの」に対する準備という流れが良いでしょう。
・面接カード(ES)の作成
・面接そのもの
/category/job_interview/during/
また、余裕があれば、自分がやってみたい仕事に関係する民間企業の面接を受けてみるというのもオススメです。
例えば、インフラ整備であれば、鉄道会社、電気、道路…様々な企業が関わっています。過去の記事も参考にしてみてください。
一部試験では延期日が発表されていますが、新型コロナウィルスの状況次第で先が読めません。保険という意味でも、負担にならない形で検討してみるのも一考ではないでしょうか。
*
(3)すべての受験生へ
何よりも重要なのは「健康管理」です。もちろん、一般的な意味で自身や周囲、また社会への影響を最小限に食い止めるという意味でも重要です。
しかし、もっと個人という面で捉えてみても、
「感染したことで受験できない」というリスクがあります。
試験会場での検温がきっかけで受験ができない。入院・隔離によって受験ができない。皆さん自身にとっても大きなマイナスです。
stay at home の実践を心がけつつ、頑張りましょう!